Main menu

Pages

Edit post

Oculus Goで怪しい音ゲー「Very Star」をプレイしてみた:電脳オルタナティヴ

 game, Oculus Go, vr
VR対応の音ゲーはいくつかありますが、どのアプリもVRデバイスに高いスペックが要求される本格的なものばかり。Oculus RiftやHTC Viveのようなハイエンド向けにリリースされている音ゲーでも、エントリーモデルのOculus Go向けにはリリースされていないタイトルがほとんどです。


そんな状況の中、Oculus Goでも楽しめるVR音ゲーを発見したのでご紹介します。そのタイトルとは......
▲「Very Star」290円

Very Starは中国発のVR対応音ゲーです。もちろんOculus Goにも対応しており、有料コンテンツとなりますが、安価なので気軽にプレイすることができます。では、早速プレイしてみましょう。

日本語非対応。だがしかし......

Very Starは残念ながら日本語に非対応。英語か中国語の表示および音声となります。英語が苦手な人にとっては多少ハードルが高く感じるかもしれませんが、意味不明な雰囲気の中でプレイするのも一興というものです。


▲日本語は非対応。アルファベットの表記もフォントが小さくてVRでは読みづらいのが難点......

ゲームを起動すると、まず最初に現れるのが近未来風ボンデージ衣装に身を包んだ謎の美少女。名前は「VIVA」というらしい。登場とともに自己紹介と「ようこそ」的なメッセージを英語でしゃべりだすのですが、この時の音声がテレビのドキュメンタリー番組でワケありの人が衝撃の告白をするときのボイスチェンジャーそのもの。作中のサイバーな世界観にはピッタリなのですが、なんだか冒頭から脱力してしまいます。

ゲームがスタートすると、自分の部屋に移動します。この部屋はVIVAの研究室も兼ねているとのこと。部屋の機能的には、プレイの実績を確認したり、プレイの成績によって得られる「Intimacy」と呼ばれるポイントで新しい衣装を入手したりできます。


▲広々とした空間の「ROOM」。◎印をタップすると、その場所に移動可能


▲タッチパッドをスワイプするとズームもできます。まずはお決まりのアングルをば......


▲「Outfit」と呼ばれる各種衣装。「Intimacy」を貯めることで衣装などがアンロックできる仕組み

では実際に音ゲー本編に挑戦!

音ゲー本編をプレイするには、ROOMの「Let's go to DANCE」と書かれた出口っぽいところをタップします。


▲ダンスと言っても自分(プレイヤー)が踊るワケじゃありません

次にメニュー画面から、「楽曲」「ステージ」「難易度」「モード」を選択します。初期プレイでは、いくつかの楽曲を選択可能ですが、ステージは一カ所しか解放されていません。難易度は「Easy」「Normal」「Hard」「Crazy」の4段階から選択します。


▲メニュー画面

最もゲーム性に影響するのが「モード」です。モードは「Dynamic Mode」と「Classic Mode」の2種類から選択できます。Dynamic ModeはOculus Goのコントローラー自体を振り回して操作するモード。一方、Classic Modeは、タッチパッドをタップ・スワイプして操作する昔ながらの音ゲー風味の操作感となります。

まずは難易度「Nomal」の「Dynamic Mode」をプレイしてみます。


▲キレッキレのダンスを披露するVIVAたん

軽快なダンスミュージックとともにVIVAが現れ、キレッキレのダンスを披露してくれます。しかし、モーションキャプチャーでデータ化されたリアルすぎるダンスと無表情なアニメ顔のミスマッチのおかげで、なんだか異様な雰囲気に......。この辺りは、日本のアイドルマスターあたりをインスパイアして欲しかったかも。

しかも、VIVAのダンスは単なる映像的な演出であり、ゲーム性とはほぼ無関係。VIVAに見とれていると、スコアを落とすことになります。

肝心な音ゲーのゲーム性ですが、Dynamic Modeの場合、冒頭にうっすらと表示されるドーナツ状の部分に半透明のオブジェクトが前進してくるので、それをブッた斬るというもの。コントローラーを振りかざして刀を斬りつける要領で操作します。


▲うっすらと表示されるドーナツ状の輪。よく見ると16分割されているのがわかります


▲奥から半透明のバウムクーヘンのようなオブジェクトが飛んでくるので......


▲ドーナツ状の輪の位置に来たところでブッた斬る。タイミングによって「PERFECT」や「BAD」などの判定がされます


▲音楽にあわせて次々に飛んでくるので、タイミングよく斬りまくります

時々、VIVA自身がキラキラと光るので先ほどのオブジェクトを斬るのと同じ要領でVIVAをグリグリすると三角がフラッシュしてコンボ数を稼ぐことができます。


▲コントローラを小刻みに振り回してVIVAの胴体付近をグリグリと。「太鼓の達人」で言うところの連打の扱い?

ゲームを進めていき、VIVAの後ろにあるゲージが「MAX」になると、VIVAのダンスパートが発動し、しばしの傍観タイムになります。


▲いつにもまして激しいダンスをするVIVAたん。この間は一切の操作が受け付けられず、ただただ見とれるパートになります

音楽が終わるとステージ終了。成績発表となります。最大コンボ数やタイミングの判定によってランク付けされ、ゲットできるIntimacy数が決まります。


▲音ゲーが苦手な筆者でも初プレイでランクAという結果に。難度は低め?

ビートマニアやポップンミュージックなど、音ゲーの往年の名作に比べると、だいぶ難度が低いような気がします。特に筆者は、音ゲーは苦手なのに割と楽しめたことを考えると、現状では初心者向けのゲームデザインなのかと。ということで、難易度「Crazy」をプレイしてみることに。


▲難易度「Crazy」

おわかり頂けただろうか。手前に飛来してくるバウムクーヘン状のオブジェクトが、難易度Nomalに比べて明らかに小さい! Nomalの1/3ぐらいの大きさです。これは斬りづらい......。と思いきや、当たり判定が甘いのか割と斬れる。数もそこまで増えるわけではないので、「Crazy」と言うほど狂気じみていない様子でした。


▲VRで観ると結構激しい映像です......

ということで、この「Very Star」をサラっとプレイしてみました。音ゲーマニアを唸らせるという作りではないものの、VRで音ゲーを楽しんでみたいというOculus Goユーザーは一度プレイしてみるといいかもしれません。

もし、難度的に満足いかないという人は、Classic Modeでプレイしてみましょう。昔ながらの操作感でプレイできます。ただし、タッチパッドのタップとスワイプのみで操作するので、コントローラーのGセンサーを活用しないのはVRの音ゲーとしては微妙なプレイ感だと思います。

むしろ、そんなことよりも筆者的には、あと一歩な完成度や、そこはかとなく漂う怪しい雰囲気を味わうのがこのゲームの正しい楽しみ方かと思う次第です。


▲新しい衣装がアンロックされるのも楽しみの一つ!
reactions

コメント